2018/01/09

文字を書けない人が遺言を作成する方法

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

一般的に、遺言には文字が記載されています。

そして、その文字を読むことにより遺言の内容が分かります。

それでは、諸事情により文字を書くことができない人は遺言を作ることができないのでしょうか。

このページでは、文字を書くことができない人が遺言を作成する方法について紹介しています。

自筆を要件とされていない遺言の種類

遺言には主に「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。

このうち、本文に自筆が要件とされていない遺言は「公正証書遺言」と「秘密証書遺言」の2つです。

自筆証書遺言は、その名のとおり自筆であることが要件とされているため、字を書くことができない人は作成することができません。

そして、秘密証書遺言は本文には自筆要件がなくパソコン等で作成をすることができますが、署名が必要とされているため、字が書けない人は作成することができません。

結論として、字が書けない人は公正証書遺言の方法でのみ遺言を作成することができます。

 

公正証書遺言

公正証書遺言とは、公証役場で公証人に作成してもらう遺言のことをいいます。

公証役場において、証人2名以上の立会いのもと、遺言者が遺言の内容を公証人に口頭で伝え、公証人がその内容を遺言に記載し、これを遺言者と証人に読み聞かせる方法で作成されます。

遺言に字を記載するのは公証人であるため、遺言者自身が字を書けなくても問題ありません。

自宅や病院、介護施設への出張もしてくれます

公正証書遺言は、必ず公証役場に行かないと作成できないものではありません。

自宅や病院、介護施設等に公証人が出張してくれるので、公証役場に行けない人でも公正証書遺言を作成することができます。

なお、公証人に出張してもらうときは別途出張にかかる費用が発生します。

公正証書遺言の費用

公正証書遺言を作成する際は、公証人への手数料が発生します。

公証人への手数料は、遺言に記載する財産の額等によって変わります。

公正証書遺言の手数料については、こちらのページをご参照ください。

 

専門家に相談するメリット

公正証書遺言は、遺言内容を公証役場で公証人に伝える方法によりますが、実際は事前に遺言内容を公証人と打ち合わせすることが少なくありません。

弁護士や司法書士、税理士等の専門家に遺言内容の相談をすると、遺言案の作成、遺言内容について起こりうるリスクの検討や、公証人との段取り、証人2名の用意等をしてくれるため、公正証書遺言の作成をスムーズに行うことができます。

特に、遺言内容について起こりうるリスクの検討は大事なことで、遺留分や相続税に対するケア、遺言執行者を選任した方が良いケースや付言事項に関するアドバイス等、相続人同士での紛争のリスク低下に役立つアドバイスをしてくれるはずです。

 

遺言と意思能力

上記のとおり「公正証書遺言」は、字が書けない人でも作成することはできますが、遺言を作成するには意思能力が必要とされています。

例えば、重度の認知症等を理由に意思能力が不十分である方が字を書けない場合、「公正証書遺言」を作成することはできません。

 

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埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
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