2018/01/09

遺言はどこに保管するのがいいのでしょうか

 

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石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

遺言を書いても、自分の死後に誰かに発見してもらわなければなりません。

生きているうちには誰にも見られたくなく、自分の死後には見られないと困るものが遺言です。

このページでは、遺言の保管場所について紹介しています。

遺言の保管場所とメリット・デメリット

公正証書遺言は原本が公証役場で保管されますが、自筆証書遺言は1通しかない原本を自分の責任で保管しなければなりません。

せっかく遺言を書いても紛失してしまった、誰かに破棄されてしまった、隠されてしまったでは書いた意味がありません。

また、誰にも発見されなかった場合も同様です。

ここではいくつかの方法を紹介していますが、ベストの選択肢はなく、どれも一長一短です。

公正証書遺言にしておけば、どこに保管しよう…というような悩みもだいぶ軽減されると思います。

 

貸金庫

まず思いつくのは銀行等の貸金庫です。

貸金庫は、被相続人が亡くなれば中身を確認しますし、生前は基本的には他人が開けることができません。そのため、紛失のリスクや、内容を知られるリスクは低い方法といえます。

しかし、被相続人が亡くなった後は、その開錠には戸籍等の書類や、相続人全員の協力が必要であるため、死亡から発見まで多少時間がかかってしまいます。

 

自宅の金庫

自宅の金庫に保管するケースも少なくありません。

開錠の仕方を秘密にしておけば、紛失のリスクや、内容を知られるリスクは低い方法といえます。

この場合、焼失のリスクを避けるために使う金庫は耐火性のものがいいでしょう。

あまりにも小さい金庫では、金庫自体持ち出されてしまう可能性があります。

 

鍵の付いている引出し

鍵の付いている引出しも遺言の保管場所として考えられます。

消失のリスクがあること、種類によっては壊すこともできてしまうこと、鍵の管理の問題から、金庫に比べると安全度が落ちてしまいます。

 

仏壇、本棚

仏壇本棚に保管をすると、亡くなった後に発見をされないリスク、生前に誰かに見つかってしまうリスク(隠匿、破棄、改ざんのリスク)、内容を知られてしまうリスクがあります。

 

相続人

相続人のうち1人に渡しておく方法もあります。

しかし、その相続人が遺言を保管してくれるとも限りません。また、内容に不満があれば隠してしまうこともできます。

あるいは、相続人が遺言を持っていることにより、当該相続人が遺言者に無理やり書かせた、偽造した等と不要な疑いをかけられてしまう可能性もあります。

 

友人・知人

友人知人であれば、遺言者が亡くなったことは把握しやすいため、一見遺言の保管者として適しているようにも見えます。

しかし、友人の方が先に亡くなってしまう、友人が遠くに引越してしまう可能性もあります。

当該友人を遺産争いに巻き込んでしまう可能性もゼロではありません。

 

弁護士、司法書士、税理士等

士業等の専門家に預けておく方法もあります。

内容が漏れることや、紛失・改ざん等のリスクは下がります。

しかし、保管者が死亡や解散をする可能性があることや、保管に費用がかかることがあります。

また、遺言者が亡くなったことについて保管者が分かるような仕組みにしておかないと、遺言が無いものとして相続手続が進んでいってしまうリスクがあります。

 

遺言執行者

遺言で遺言執行者を選任したときは、遺言執行者に預けておくことも考えられます。

上記と同様に、遺言者が亡くなったことについて保管者が分かるような仕組みにしておかないと、遺言が無いものとして相続手続が進んでいってしまうリスクがあります。

 

公正証書遺言と検索システム

公正証書遺言は、公証役場にその正本が保管されているため紛失のリスクは低いといえます。

加えて、公証役場には遺言検索システムがあるため、公正証書遺言の有無を調べることができます。
(もちろん、相続人が遺言検索システムを利用することが前提です)

遺言を作成される方は、公正証書遺言がお勧めです。

遺言検索システムについては、次の記事をご参照ください。

 

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石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
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