2018/01/13

親が亡くなる前に、相続放棄をしたい。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

親に多額の借金があることが分かっています、親の相続に関与するのも嫌で、債権者から連絡がくるのも嫌なので、親の生前に相続放棄をしたいです。

このようなご相談をいただくことがあります。

確かに、親の生前に相続放棄をすることができれば親の債権者に、自分の生活が煩わされる可能性を下げられるかもしれません。

このページでは、親が生きているうちに子が相続放棄をすることができるかどうかを紹介しています。

相続放棄のタイミング

相続放棄はいつまでに行うか

相続放棄をいつ行うことができるかは法律で定められています。

(相続放棄をするのであれば)相続人は、自分が相続人であることを知った時から3ヶ月以内に相続放棄をしなくてはなりません。

(相続の承認又は放棄をすべき期間)
民法第915条

1. 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない。ただし、この期間は、利害関係人又は検察官の請求によって、家庭裁判所において伸長することができる。
(第2項省略)

 

相続放棄の効果

相続放棄をするとどうなるのでしょうか。

(相続の放棄の効力)
民法第939条

相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなす。

上記のとおり、相続放棄をすると初めから相続人ではなかったことになります。

つまり、相続放棄をするとプラスの財産マイナスの財産も相続することがなくなります。

 

相続放棄を事前に行うことができるか

自分が相続人になることが想定される場合で、例えば親に多額の借金があるようなときに、あらかじめ親が生きているうちに相続放棄をしたいというニーズがあります。

結論から申し上げると、被相続人(となる予定の人)が生きているうちに、その相続人は相続放棄をすることはできません。

相続放棄を行うことを契約できるか

被相続人(となる予定の人)が亡くなった後に相続放棄をすることを、被相続人(となる予定の人)が生きているうちに、その相続人は誰か(例えば被相続人や他の相続人)と契約することもできないとされています。

 

単純承認にご注意を

結局相続放棄をしたくても事前に相続放棄をすることができない以上、被相続人が亡くなった後に速やかに相続放棄をするしかありません。

相続放棄は、一度単純承認をしてしまうと自分が相続人であることを知った時から3ヶ月以内であったとしても、以降できなくなってしまいます。

単純承認とは、自分が相続人であるとして被相続人の遺産を使用することや、被相続人の債権者に借金を支払うことを認めるような行為をいいます。

相続放棄をすることを予定している人は、くれぐれも単純承認をしてしまわないようにご注意ください。

 

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