2018/05/03

ビデオ、DVDで作った遺言の有効性

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

現代には多くの記録媒体があります。

映像と音声を記録できるDVDやビデオテープ、ビデオカメラで撮影したデータや携帯電話の撮影機能の記録データというものがあります。

映像に限らなければ録音機のデータ、スマートフォンの録音アプリ、CDやMD、更にはカセットテープというものもあります。

亡くなった方が生前に撮影をした、遺産の配分について自分の願いを記したDVDが見つかったときは、相続人はそれに従わなければならないのでしょうか。

このページでは、 ビデオテープやDVD等の映像が遺言の代わりになるかどうかについて紹介しています。

遺産の分配と遺言

遺言は、その作成方法が民法により定められており、法律で定められた方式に従わなければ無効となります(民法第960条)。

亡くなった人の意思は死後に確認をすることはできないため、相続人に大きな影響を与えることになる遺言は、その要件が厳格なものとなっています。
 

ビデオ、DVD等は遺言に含まれるか

残念ながらビデオやDVDは、遺言には含まれません。

自筆証書遺言は今の民法においては、紙に記録されたものである必要があります。

そのため、映像+音声において、明らかに亡くなった人が言っていることや、その内容が分かったとしても、それは遺言として取り扱うことはできないことになっています。
 

ビデオ、DVD等は遺産の分配方法を指定するものとなるか

遺言には該当しないけれども、遺産の分配方法を指定するものとしてビデオやDVDは認められるのでしょうか。

残念ながら、遺言以外に遺産の分配方法を指定する方法はなく、ビデオやDVDで遺産の分配方法を指定したとしても、それは法的な効力が生じるものではありません。
 

ビデオ、DVD等の内容のとおりに遺産を分配して良いか

ビデオ、DVDによって遺産の分配方法が指定されている場合、これらに法的な強制力がないことは上記のとおりですが、相続人全員が納得するのであれば、そのとおりに遺産を分配することはできます。

それは、遺産分割をする方法によります。

ビデオ、DVDの内容のとおり遺産を分配することをその内容とする遺産分割協議書を作成します。

遺産分割協議書の内容は、「ビデオ、DVDの内容のとおり遺産を分割する」というものではなく、例えばDVDの内容として不動産は長男、預貯金は次男というものであれば、そのとおり「不動産は長男、預貯金は次男が相続するものとする」という内容にします。

不動産は登記事項証明書記載のとおり、所在・地番・地目・地積等を書くようにしましょう。
 

遺言を書くなら正確に

自分の財産を思ったとおりに相続人に承継させたいのであれば遺言を書くことをお勧めします。

そして、遺言は方式が定められていて、自分が亡くなった後に修正や書き直しができない点が特徴です。
(生前であれば遺言は修正も書き直しもできます。)

そのため、遺言が無効なものとならないようにするために、遺言を作成される方はお近くの専門家に相談されることをお勧めします。

なお、遺言以外にも生前贈与や家族信託、死因贈与契約等、財産の承継方法は色々とありますので、気になる方は併せて専門家へご相談ください。
 

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石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
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