2018/01/08

複数の遺言が見つかったときは、どの遺言が有効となるか

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

自宅の金庫から亡くなった父の遺言が出てきました。

父の財産を整理するために部屋を整理していると、なんと別の遺言が出てきました。

遺言の内容が異なるときに、どちらの遺言の内容を実現するのが正しいのでしょうか。

このページでは、複数の遺言が見つかったときの遺言の有効性について紹介しています。

複数の遺言とその効力

遺言が複数あるときに、その内容が抵触するときは、全ての遺言の内容を実現するときができません。

このようなケースにおいては、一定のルールが法律により定められています。

 

遺言を複数のこすことは法律的にOK

遺言は一つしかのこしてはならないという法律はありませんので、複数の遺言をのこすことも可能です。

ただし、混乱を招く可能性がありますので、遺言は一つにするか、後の遺言では前の遺言を撤回する旨を述べる等、相続人に分かりやすいように整理しておくことが望ましいでしょう。

 

遺言の優先順位

遺言が複数あるときに、その内容が抵触するときは、その部分において後の遺言が前の遺言を撤回したものとみなされます(民法第1023条)。

後に作成された遺言が優先されるということになります。

(前の遺言と後の遺言との抵触等)
民法第1023条

1. 前の遺言が後の遺言と抵触するときは、その抵触する部分については、後の遺言で前の遺言を撤回したものとみなす。
2. (省略)

 

遺言の内容が異なる場合

あくまで遺言の内容が抵触する場合に、後の遺言が優先されるということですので、各遺言の内容が抵触していなければ全ての遺言が有効です。

1つ目の遺言が不動産を長男に相続させるという内容で、2つ目の遺言が次男に預貯金を相続させるという内容であれば、どちらの遺言も有効ということになります。

 

遺言の種類による優先順位はない

遺言の優先順位を決めるのは遺言の作成日です。

最初に作成した遺言が秘密証書遺言、次に作成した遺言が自筆証書遺言、最後に作成した遺言が公正証書遺言であるときに、内容が抵触する箇所において、公正証書遺言が優先されるということはありません。

 

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埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
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