2018/05/03

未支給年金は遺産分割の対象?受け取ると相続放棄ができない?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

年金は、2ヶ月分を後でまとめて払われる仕組みになっています。

そのため、被相続人が生前に受け取る分の年金が、死亡後に支給されるということが起こります。

これは「未支給年金」と呼ばれています。

このページでは、未支給年金は相続財産に含まれるのかどうかについて紹介しています。

未支給年金と相続財産

  • 私は相続放棄をする予定です、未支給年金を受け取っても大丈夫でしょうか。
  • 未支給年金も遺産分割協議の対象としなければならないのでしょうか。

このようなご相談をいただくことがあります。

未支給年金が相続財産を構成するのであれば、受け取って消費してしまうと相続放棄はできなくなりますし、遺産分割協議の対象としなければならなくなります。

未支給年金は相続財産となるのでしょうか。

 

未支給年金とは

国民年金等の公的年金は、後払いという性質を持っています。

2ヶ月分の年金を、偶数月の15日に受給することになります。

例えば10月と11月分の年金は、12月15日に受給することができます。

そのため、年金受給者が亡くなったときは未支給年金が発生します。

年金受給者死亡届

年金の受給者が亡くなったときは、相続人が年金事務所に年金受給者死亡届を提出します。

年金受給者が亡くなるときまでの未支給年金は、次に挙げる請求者が受け取る権利がありますが、それ以降の年金は受け取ってしまった後で返さないとなりません。

年金受給者死亡届は忘れずに提出しておきましょう。

未支給年金の請求権者

公的年金の未支給年金請求権者は、年金受給者たる被相続人と生計を同じくしていた(共済年金を除く)人で、次の順位で請求することができます。

  1. 配偶者
  2. 父母
  3. 祖父母
  4. 兄弟姉妹
  5. 上記の者以外の3親等内の親族

同順位の者が複数名いるときは均等に受給することになります。

 

未支給年金は相続財産に含まれるか

未支給年金は、未支給年金請求権者の固有の財産とされています(平成7年11月7日最高裁判決)。

未支給年金が未支給年金請求権者の固有の財産であるということは、相続財産に含まれませんので、未支給年金は遺産分割協議の対象とはなりません。

遺産分割協議をせずとも、自動的に未支給年金請求権者のものということになります。

 

未支給年金の受給と相続放棄

相続財産を私的に消費等したりすると、自分が遺産を相続することを認めたことになり(単純承認)、相続放棄をすることができなくなります。

しかし、未支給年金は未支給年金請求権者の固有の財産ですので、受け取っても私的に消費をしても相続放棄に影響を及ぼしません。

 

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