2018/05/03

エンディングノートは、遺言書と同じもの?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

エンディングノートという言葉もメジャーなものとなりました。

一方で、似たような言葉として遺言があります。

この2つは同じものなのでしょうか、それとも異なるものなのでしょうか。

このページでは、エンディングノートと遺言書の違いについて紹介しています。

エンディングノートと遺言書

エンディングノートと遺言書は、どちらも自分の死後の希望等を記載することができる点において共通点があります。

しかし、結論から申し上げるとエンディングノートと遺言書は全く別のものです。

エンディングノートを書いておけば、自分が死んだ後はその想いが実現すると考えていると、その考えは間違っているかもしれません。

 

エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分の死後あるいは認知症等になった後の自分の希望を書いておくメッセージです。

どのような内容を記載するかは自由であり、決まったものはありませんが、一般的には次のような内容を記載することが多いです(一例です)。

  1. 本人の歴史
  2. 家系図
  3. 財産の情報
  4. 死後の財産の分け方の希望
  5. 葬儀に関する希望
  6. 認知症になった後の希望
  7. 体が動かなくなったときの延命措置の希望

 

エンディングノートの法的効力

エンディングノートは、自分の希望を記載するメッセージと表現をしました。

メッセージはメッセージであり、法的効力はありません。

つまり、エンディングノートに記載されていることを相続人等の利害関係者は、法的には守る義務がありません。

もちろん、任意的にエンディングノートに記載されている事項につき、履行することも問題はありません。

 

遺言書との違い

遺言は、エンディングノートと異なり、(遺言事項については)法的効力があります。

そのため、遺言に記載されている遺言事項については、基本的にはその内容に相続人は従う必要があります。

その他に大きな違いとして、遺言は方式が決まっていますがエンディングノートは方式が決まっていません。

また、遺言と異なりエンディングノートには法的効力がないため、相続登記や預貯金口座・証券口座の解約等の相続手続きにおいてエンディングノートを使用することはできません。

 

エンディングノートを書く必要はないのか

法的効力が無いのであれば、エンディングノートを書く意味は無いのでしょうか。

人によって意見は異なるかと思いますが、私は意味はあると思っています。

その理由としては、まずご自身の人生を振り返ること、見つめ直すことができる点です。

自分の人生を振り返る機会というものはそんなになく、エンディングノートはその良い機会となり、それは残りの人生にプラスの影響をもたらす可能性があると思います。

次に、本人の想いや希望を相続人が知ることにより、どこの病院に入れた方がいいのか、どのような葬儀を行えばいいのか等、相続人が本人の希望を叶えられる点にあります。

このことは、本人のためだけではなく、相続人のためにもなるのではないでしょうか。

ただし、遺産の相続分の指定等の遺言事項は、相続人間で紛争とならないように遺言でのこしておくべきです。

 

確実に想いを実現するなら遺言の作成が必須

エンディングノートには法的効力がありません。

そのため、遺言事項である相続分を指定したい、遺贈をしたい、遺言執行者を指定したい等の想いをより確実に実現したいのであれば、遺言をのこしておくしかありません。

法的効力のある遺言はその方式が法律で厳格に定められていますので、一度専門家に相談されることをお勧めします。

 

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埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
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