2018/01/09

夫婦相互遺言って何ですか?

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

一つの遺言には一人分の遺言しか記載することをご存知ですか?

夫婦がお互いに向けて遺言を書くときは、それぞれが別の遺言を書かなければなりません。

このページでは、夫婦がお互いに向けて作成する夫婦相互遺言について紹介しています。

夫婦相互遺言

夫婦相互遺言とは、夫婦がお互いに、自分が先に亡くなったらその財産を相手に相続させるという内容の遺言のことをいいます。

しかし、夫婦相互遺言は一枚の用紙に一緒に記載することができません。

遺言(特に自筆証書遺言)には、厳格なルールが定められていますので、せっかく遺言を書いたのに無効とならないように気を付けてください。無効になっても、亡くなった後に修正をすることはできません。

 

共同遺言の禁止

一枚の遺言に複数名が遺言をする共同遺言は法律によって禁止されています(民法第975条)。

一つの証書に二人以上が遺言を記載することは、その遺言が無効になってしまい可能性が非常に高いのでやめましょう。

(共同遺言の禁止)
民法第975条

遺言は、二人以上の者が同一の証書ですることができない

 

夫婦一方が遺言を作成した場合

夫婦はお互いに遺言をすることは必須ではなく、一方だけが遺言をすることもできます。

夫だけが遺言(妻に全財産を相続させる)を作成したときは、夫が先に亡くなれば夫の財産は妻のものとなり、妻が先に亡くなったときは妻の財産が法定相続人へ相続されることになります。

 

夫婦相互遺言がお勧めの人

夫婦相互遺言がお勧めなのは、子ども(孫)のいない夫婦です。

子どもや孫のいない夫婦の法定相続人は、両親が既に他界している場合は、兄弟姉妹も法定相続人になるからです。

夫が亡くなった場合、その財産は妻と「夫の兄弟姉妹」が相続することになります。

妻と「夫の兄弟姉妹」が遺産分割協議をすることができる仲であれば問題がありませんが、そうではない場合や、夫婦で築いた財産は配偶者に全て譲りたい場合は遺言が必要です。

兄弟姉妹相続と遺留分

兄弟姉妹には遺留分がありません。

妻に全財産を相続させるという遺言をのこしておけば、夫の兄弟姉妹と遺産について話をするまでもなく全て妻が夫の財産を相続することができます。

予備的遺言の必要性

夫婦が相互に、自分が先に亡くなったら相手に全財産を相続させるという遺言を書いたあと、夫が先に亡くなった場合はどうなるでしょうか。

当然、夫の財産は妻が相続します。

その後に妻が亡くなったときは、妻の財産(夫の相続財産含む)は妻の兄弟姉妹が相続します。兄弟姉妹及びその子(甥・姪)がいなければ、国のものとなります。

もしそのような財産の流れを望んでいないのであれば予備的遺言もしておきましょう。

予備的遺言とは、受遺者である夫(妻の遺言の場合)が遺言者である妻より先に亡くなったときに財産を相続する人(次の受遺者)をあらかじめ定めておくような遺言のことをいいます。

 

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