2018/01/09

3ヶ月経過してしまいました。それでも相続放棄をしたい…。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
石川宗徳
埼玉県をこよなく愛する司法書士・相続診断士。汐留司法書士事務所代表。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター相談員。
得意分野は会社法と相続。会社の相続もご相談ください。
趣味はフットサル(走れない)と将棋(弱い)
好きな食べ物は牡蠣とワッフル(セブン&アイ)
東武動物公園に稀に出没する。
詳しいプロフィールはこちら

父に借金があることが後から判明した、知らない間に自分が相続人となっていた。

このようなケースは多くはないかもしれませんが、少なくもありません。

被相続人に借金があることを知らなかった、あるいは自分が相続人であることを知らなかった場合、被相続人が亡くなってから3ヶ月経過後に相続放棄をすることはできるのでしょうか。

このページでは、被相続人が亡くなってから3ヶ月以上経過した相続放棄について紹介しています。

相続放棄と熟慮期間

相続放棄は、自分のために相続が開始を知ったときから3ヶ月以内にしなければなりません。

この3ヶ月の期間のことを熟慮期間といいます。

 

熟慮期間開始のタイミング

熟慮期間は、被相続人が亡くなったときにスタートするのではなく、自分のために相続が開始したことを知ったときにスタートします。

子であれば親が亡くなったときに自分が相続人であることはすぐに分かるかもしれません。

叔父や叔母が亡くなったときに、他の法定相続人全員が相続放棄をしていたような場合は、半年や1年後に自分が相続人であることが分かることもあります。

この場合、まだ熟慮期間中ということになりますので基本的には相続放棄をすることができます。

 

熟慮期間が経過した後の相続放棄

自分のために相続が開始したことを知ったときから3ヶ月が経過した後も、相当の理由があるときは相続放棄をすることができるケースもあります。

例えば、父が亡くなってから1年後に数億円の借金があることが判明したようなケースです。

この場合、当該借金があることが判明した時点が熟慮期間のスタートになります。

なお、督促状の封筒が届いていたのに開封せずにずっと無視していたように、借金があることを知らなかったと主張するのは難しいケースもあります。

 

相続放棄にやり直しはあるか

相続放棄は、基本的にはやり直しができません。

3ヶ月以上経過した後の相続放棄の申述は、被相続人が亡くなってから3ヶ月以上経過していることについて、正当な理由をしっかりと裁判所に伝えなくてはなりません。

そのため、自分で手続をするのではなく相続放棄に精通している弁護士や司法書士に依頼することをお勧めします。

必ず認められるわけではありません

「相続放棄 3ヶ月経過」等とGoogleで検索をすると、熟慮経過後の相続放棄ができた事例を掲載しているサイトが出てくるため、被相続人が亡くなってから3ヶ月以上経過しても相続放棄が100%可能であるようにも思えてしまいます。

しかし、3ヶ月という熟慮期間経過後の相続放棄は当然のことですが、認められないこともあります。

 

期限が過ぎそうであれば申述期間の伸長も

財産や借金の調査に時間がかかってしまい、相続放棄の申述期間が過ぎそうであれば、その期間を伸長することもできるとされています。

債務がある可能性がある状態で、3ヶ月以上経過しても相続放棄できると思い込み、放置することは絶対にしないようにしましょう。

相当な理由がないと、申述期間が過ぎた後の相続放棄は、原則として認められません。

 

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